SONYのノイズキャンセリングヘッドセット、WI-1000XM2を詳しくレビューします。
結論から言うと、ワイヤレスなので邪魔にならず、それなのに音質も良くノイズキャンセリング性能も満足な、ハイブリッドなイヤホンです。
購入した理由と経緯
僕は職場でノイズキャンセリングイヤホン使っています。
職場で使っているBOSEのQuiet comfort 20は、初めて買ったノイズキャンセリングイヤホンなのですが、ノイズキャンセリングのすごさに感動して、もうノイズキャンセリングなしでは過ごせなくなってしまいました。
さらにはコロナ禍により家で過ごすことが多くなったこともあり、家用のイヤホンを買おうと思い、商品を探しました。
最近は、完全独立型ワイヤレスイヤホンが流行っています。
こういう、左右のイヤホンが完全に分かれたタイプですね。
しかし、独立型のイヤホンは、落としたりなくしたりしそうで嫌だったので選択肢にいれませんでした。
僕は主に家で使う予定だったので、外で落とすことは想定していなかったのですが、家の中でもどこかにポイっと置いてしまって、後で探す羽目になる未来が見え見えだったからです。
落としてどっかに転がっていくのも面倒ですしね。
とはいえ、ヘッドホンは重いし高いしかさばるし、そんな本格的に音楽鑑賞をしたいわけではない。
というわけで、もっと気軽に使えるネックバンド型にしました。
高性能なネックバンド型ノイズキャンセリングの候補を探すと、2つの候補を発見。SONYのWI-1000XM2とBOSEのQuietControle 30です。
どちらも3万数千円とやや高価ですが、ノイズキャンセリング性能には妥協したくなかったのでこのどちらかを買うことにしました。
前にノイズキャンセリングを買ったときもSONYとBOSEで検討し、結果BOSEを買ったので、今回はSONYを買ってみることに決定。
早速購入して箱を開けると、こんな感じ。
色はブラックとプラチナシルバーがあって、僕はプラチナシルバーを選びました。
実際には、暗いクリーム色のような色です。
キャリングケースは、メガネケースより少し大きいくらいのサイズですね。
僕はこのイヤホンは家用にしているので何の問題もないのですが、外に持ち歩きたい人は少しかさばるかもしれません。
キャリングケース以外の付属品は、ヘッドホンケーブル、充電ケーブル(USB Type-C)、航空機のプラグの接続器です。
使ってみた感想
装着感は全く問題なし
買う前に心配していたことがありました。
それは、イヤホンが耳に合わず、すぐに取れてしまうのではないかということです。
実は、以前BOSEのQuiet comfort 20を買ったときもSONYのイヤホンと比較していました。
ただSONYストアに行って実際に試着してみると、自分の耳にはSONYのイヤホンは合わなさそうだったので、BOSEにしたという経緯があります。
だから、今回も「耳に合わなかったらどうしよう」と思っていました。
しかし、商品を開封した瞬間、その懸念は吹き飛びました。
これを見てください。
このイヤーパッドの量!
素材とサイズの違いで、計7種類のイヤーパッドがついています。
なるべく色々試着して、自分に合うイヤーパッドを探しましょう。
耳にピッタリ合わないとノイズキャンセリングの効果が薄れてしまうので、ここで妥協してはだめです。
僕も何回も試して、自分の耳に合うイヤーパッドを見つけることができました。
イヤホンをはめて首を振っても、全然取れません。
有線によるストレスから解放
初めてワイヤレスイヤホンを使ったんですが、想像以上に楽でした。
有線イヤホンを使っていると、何か物を取りたいときなど机から離れたいときは、いちいちイヤホンを外さないといけないんですね。
仕事中はよく離れているところにある本やファイルを取りに行くので、結構なストレスです。
作業をしている机の上に有線があるのも邪魔ですよね。
線が引っかかって物が落ちたりするとイライラマックス。
線がこんがらがるのも地味にうっとおしい。
こういう細かいけど頻繁にあるストレスから、ワイヤレスイヤホンによって完全に解放されました。
細かい邪魔がなくなれば、生産性もあがりますよね。
Bluetooth接続は状況にもよりますが10メートルほどは届くので、家ならトイレに行ったり飲み物を取りに行ったりするときでも、わざわざイヤホンを取る必要はありません。
また、ネックバンドは軽いので、首への負担は感じません。
普通のヘッドホンにはないメリットですね。
ネックバンド部分は柔らかい素材でできていて首にうまくフィットする感じで、装着していることを忘れるくらい、というとさすがに言いすぎですが、とにかく付けていても違和感が全くありません。
勉強や仕事の妨げにならないイヤホンです。
ノイズキャンセリングは満足
ノイズキャンセリング能力も満足できるレベルです。
隣で回している扇風機の音も、無音とまではなりませんがかなり軽減されます。
小音量でも音楽をつけていたら、扇風機の音がほとんど聞こえないほどです。
ただ、仕様なのか何なのか分かりませんが、人の声は比較的聞こえやすい気がします。
人が多いところで使う予定がある人は注意したほうがいいでしょう。
僕のように家でしか使わない人は、家族が呼んでいる声が聞こえやすいので逆にメリットかもしれませんね。
あと、ホワイトノイズ音が無い点はすごく快適でした。
BOSEのQuiet comfort 20は、音楽非再生時にノイズキャンセリングをつけると、ホワイトノイズのような音がしました。
「ジーーー」というか「サーーー」という感じの音です。
音楽を再生していると全く気にならないのですが、音楽を消して耳栓代わりに使う場合には、人によっては気になると思います。
一方、WI-1000XM2には、こういったホワイトノイズ音はありません。
音楽を聴かずにノイズキャンセリングを有効にしても、耳障りな音はなく快適です。
耳栓としても使いたい人にとっては良いポイントだと思います。
SONYはやっぱり音質がよい
SONYとBOSEを比較したときに、音質ではSONYが優るとよく言われますが、その通りですね。
そりゃヘッドホンに比べると見劣りするでしょうが、ワイヤレスでこれだけコンパクトなイヤホンということを考えれば、大満足の音質です。
注意点
リモコンが操作しづらい?
左のイヤホンの近くにリモコンがついていて、再生/停止、音量の調節、ノイズキャンセリングモードの切り替えができます。
ネットの口コミでは、このリモコンのボタンが分かりづらくて操作しにくいというコメントを発見しました。
確かに、再生/停止ボタンと音量ボタンの区別が少しつきづらいのはありますが、そこまで気になるほどではありませんでした。
それよりも、音量ボタンを長押しにしての連続入力ができないのがたまに面倒です。
たまにノイズが入る
Bluetoothの接続不良のせいか、ノイズが入ってしまうことがあります。
ワイヤレスなので、これは仕方がないですね。
しかし、ノイズが入る頻度は非常に少ないですし、一旦音楽再生を止めてすぐに再生すれば治っていますので、今のところほとんど問題ありません。
充電しながら使えない
有線タイプのイヤホンは、充電しながらでも使えるものが多いです。
充電しながらノイズキャンセリングを有効にできるイヤホンもあります。
しかし、WI-1000XM2はワイヤレスイヤホンなので、バッテリーが切れてしまうと通常のイヤホンすら使えませんし、充電中も使用不可能です。
一応、ヘッドホンケーブル(付属)を使うと、バッテリーが無くても通常のイヤホンとして使えますが、同時に充電はできません。
この点はワイヤレスイヤホンの注意点ですね。
早く使いたいときに、たまたまバッテリーが無くなっているとストレスです。
ただ、もし充電を忘れていてバッテリーが切れてしまっても、10分の充電で約80分の再生が可能です。
充電スピードが速いので、数分我慢すればすぐに使えるようになりますので、大したデメリットではありません。
そもそも、最大稼働時間(ノイズキャンセリングありの音楽再生時間)は10時間あります。
バッテリーの持ちはかなりいいので、多少充電を忘れてもそうそうバッテリーは切れません。
この点はネックバンド型イヤホンのメリットですね。
完全独立型だと、稼働時間は5、6時間ほどと、半分ほどの短さになってしまいます。
しかもこの商品は、Bluetooth接続が切れて無操作のまま5分経つと、イヤホンの電源も自動で切れますので、電源の消し忘れでのバッテリー消耗が防げます。
WI-1000XM2がオススメな人
重厚なヘッドホンまでは必要ないけど、それなりにクオリティが高く、かつ手軽にワイヤレスのメリットを享受したい人には、このイヤホンはオススメできます。
安い買い物ではないですが、毎日使うイヤホンは、「やっぱりもっと音質がいいものを買えばよかった」など後悔しないよう、しっかりした商品を選んだほうが良いです。
WI-1000XM2は、特に家で
今までワイヤレスイヤホンを使ったことがない人はぜひ試してほしいです。
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