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【美術初心者向け】美術に興味が持てるオススメ本

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この記事では、美術に興味を持ち始めた人に読んでほしい本を紹介します。

 

入門と名のつく美術の本はたくさん出版されていますが、それは美術を学ぶための入門書で、すでに「美術って面白い!」と思えている人向けなのが多いです。

美術の世界に入りかけの人にとってはハードルが高く、必ずしも最適とは言えません。

 

ここでは、「美術って面白いのかな?」という段階の本当の初心者にとってオススメできる本を取り上げます。

紹介するのは、私が美術に興味を持ち始めたころに読み、芸術の世界に足を踏み入れていくきっかけになった本たちです。

芸術という新しい世界の扉に飛び込むと、人生が充実すること間違いなしです!

 

 

いちばんやさしい美術鑑賞

何か一冊を挙げるするならこの本。
美術系のカリスマブロガーによる、美術鑑賞の実践的なイロハです。

 

著者は美術の専門家ではありませんが、いやむしろ非専門家だからこその、すごく親しみやすい語り口が特徴です。
専門家の本だと、やはり堅苦しくなってしまったり、とっつきづらさを感じてしまったりするのですが、本書にそういったところは一切ありません。

 

15の作品を取り上げ、その作品をネタに美術鑑賞のポイントを説明しているのですが、そのポイントが実践的で初心者にとっては非常に役立ちます。

  • どういう距離からどの点を鑑賞すればよいか
  • 知らない画家や嫌いな作品とどう付き合えばよいか

など、痒い所に手が届くアドバイスが満載です。


また、取り上げる作品のほとんどが日本の美術館・博物館にあるものなので、気になった作品は実際に見に行くことができます。
読者の背中を押して美術の世界に導きたいという思いを強く感じる本です。

 

本書の目次と取り上げている作品です。作品の所蔵美術館の所在地を赤文字で追記しています。

第1章 聞いたこともない画家の作品を鑑賞する時は  グエルチーノ《ゴリアテの首を持つダヴィデ》(国立西洋美術館) (東京都台東区)

第2章 フェルメールは何がすごいのか?  フェルメール《聖プラクセディス》(個人蔵、国立西洋美術館に寄託) (東京都台東区)

第3章 作品の世界に溺れてみよう!  モネ《睡蓮》(DIC川村記念美術館)(千葉県佐倉市)

第4章 なぜセザンヌは「近代絵画の父」なのか?  セザンヌ《サント=ヴィクトワール山とシャトー・ノワール》(ブリヂストン美術館) (東京都中央区)

第5章 使う場面を想像しながら観る   ガレ《蜻蛉文脚付杯》(サントリー美術館) (東京都港区)

第6章 これが名画? はい、そうです!   ピカソ《花売り》(ポーラ美術館) (神奈川県足柄下郡箱根町)

第7章 美術鑑賞は格闘技だ!   デュシャン《彼女の独身者たちによって裸にされた花嫁、さえも》(東京大学駒場博物館) (東京都目黒区)

第8章 水墨画を味わうために   雪舟《秋冬山水図》(冬景)(東京国立博物館)(東京都台東区)

第9章 教科書に出ている狩野派の味わい方  狩野永徳《檜図屏風》(東京国立博物館)(東京都台東区)

第10章 デザインを語るなら観ておくべし  尾形光琳《燕子花図屏風》(根津美術館)(東京都台東区)

第11章 「なぜその作品を作ったか」で観る  伊藤若冲《動植綵絵》(三の丸尚蔵館) (東京都千代田区)

第12章 観られない作品ほど観たい  曜変天目(静嘉堂文庫美術館)(東京都世田谷区) 

第13章 超絶技法に驚く!   並河靖之《藤花菊唐草文飾壺》(清水三年坂美術館)(京都府京都市東山区)

第14章 女性ならではの美の表現とは?  上村松園《新蛍》(山種美術館)(東京都渋谷区)

第15章 同時代のアーティストを応援しよう  池永康晟《糖菓子店の娘・愛美》(個人蔵)

 

目次を見ても分かるように、前半は西洋美術、後半は日本美術と、しかも絵画の他にガラス工芸や茶碗などの焼き物もあり、バランスよく紹介されています。


西洋美術から芸術の世界に入っていった私も、この本のおかげで「日本美術も面白いな!」と思えました。
西洋美術は好きだけど、日本美術に興味を持つ機会がなかったという人にもオススメ。
新たに視界が開けて、より美術が面白くなるはずです。

印象派への招待

『ゴッホへの招待』や『フェルメールへの招待』など、『~への招待』シリーズは大判で綺麗な絵がたくさん載っていて、視覚から美術に入りたい人に最適。

中でも初心者向けなのは『印象派への招待』です。

 

「美術を楽しむには教養が必要で、趣味にするにはハードルが高い」と二の足を踏んでいる人は多いのではないでしょうか。

印象派は、そう思っている人にこそピッタリな分野なんです。
実は私も印象派から芸術の世界に入り込んでいきました。

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美術初心者には印象派が最適な理由は、こちらの記事で詳しく解説
素人でも大丈夫! 美術初心者には印象派がハードルが低くてオススメな2つの理由

ギャラリーフェイク

マンガから入るのもオススメ。
芸術マンガと言えば『ギャラリーフェイク』です。

 

主人公のアートギャラリーオーナー、藤田玲司が数々の美術品をめぐって繰り広げられるサスペンス。

藤田は金に汚い守銭奴の一面もありながら、美を求めるためには命も顧みない「美の探究者」としての側面もある魅力的な人物で、マンガとしても完成度が高いです。

 

古今東西を問わず、絵画・建築物・ガラス作品や焼き物などの工芸品・仏像・宝石類といった、ありとあらゆる芸術品がストーリーに絡んでくるので、「これは」と思う芸術に出会えるはず。

作品そのものの情報はもちろん、歴史的背景や美術品の修復方法など、芸術に関する総合的な知識が得られます。

 

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