最近読んだ英語に関する本、『世にもおもしろい英語』と『アダムのリンゴ』がおもしろかったので紹介します。
どちらも同じ著者による、英単語やイディオムの成り立ちを集めたエッセイ。
文法などの知識は全くいらないし、英語の成り立ちを体系的に説明してるわけでもないので気軽に読みたいところから好きに読めます。
単に単語・熟語の成り立ちの知識を並べただけじゃなくて、その言葉を使ってどういう目にあったか、ネイティブにどういう反応をされたかなどの経験も多く紹介されているのはエッセイならでは。
とにかく堅苦しいことなく、豊饒な英語の世界の一端を知れます。
『世にもおもしろい英語』は「人生」、「動物」、「数字」など1章ごとトピックを決めて、それに関する英語の語源を紹介している。
「人物」編で取り上げられている「the real McCoy」は、「正真正銘の本物」という意味なんですけど、「the real McCoy」という名前のブランドショップを見つけて、
「あ、これ『世にもおもしろい英語』でやったとこだ!」
ってなりました。
実際の生活で、英語の意味がよく分かるのは楽しいですね。
「the real McCoy」を見かけたのは日本なんですけど、他にもゲームの英語版をやってて「eat crow」、「I'm all ears」など『世にもおもしろい英語』に出てくる表現はちょこちょこ見かけるので、タメになる。
『アダムのリンゴ』は古代から近代までの世界史を振り返りながら、歴史的事件や古典に由来する英語を紹介しています。
世界史については詳しくなくても楽しめるぐらい説明されているけど、世界史に全く興味がないなら読み進めるのはキツイかもしれない。
(誰が言い出したのか知らないが)英語を理解したいなら必須と言われている「ギリシャ&ローマ神話・聖書・シェイクスピア」にもそれぞれ1章を割いているので、これらの入りとしてもよさそう。
世界史を勉強している高校生にとってもおすすめ。世界史を復習しながら興味深い英語を知ることができます。
なので、しいて言えば『世にもおもしろい英語』の方が実用的、『アダムのリンゴ』の方が教養的と言えるかな。
とりあえず1冊読んでみたいなら、『世にもおもしろい英語』を眺めてみるといいと思う。